考えてみれば最高の恋愛小説

荻原浩

金魚姫

Lantana-kapです。

恋愛小説といえば何？と問われると、私はあまりこのジャンルを読んだことがない。

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ミステリーと恋愛が併合したような作品には出会ったことがありますが、まあこれは追々紹介するとしまして、表題の金魚姫です。

金魚すくいで手に入れた琉金という金魚が、人間に化けて共同生活を送る。

その中で、主人公がどんどん変わっていくという話です。(ざっくり！)

この小説、少し前に読んだのですが、一気読みした覚えがあります。

読了した後の余韻がここちよかった気がします。

この主人公と金魚の関係は、もどかしくもユーモラスで、そもそも恋愛関係になる訳がない二人なのですが・・・

恋愛系の小説を紹介して、といわれたらこの作品を薦めるでしょうね。

それだけ引きが強い。強く印象にのこる。

あと個人的に絶賛したいのが、最初主人公が二日酔いで目覚めるシーン。

めちゃめちゃリアルなんです。

鬱(うつ)症状と飲み過ぎて心身共につらすぎる描写が、まるで自分のことのように感じてしまいます。

悔しいときや仕事をやらされた感覚があるときなんかは、私も同じように酒におぼれます。

内容に関しては本当に読んでみてください。

損することは決してない純愛小説。

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