奥田英朗
イン・ザ・プール
Lantana-kapです。
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有名な小説なので知らない方はあまりいないと思います。
もし知らない方がいたら是非読んでください。自信を持ってオススメできます。
ざっくり概要ですが、伊良部一郎という精神科医がハチャメチャで、患者にもハチャメチャな事をやらせるんですけど、なんか最後はうまくいくみたいな小説です。
文春文庫の表紙絵はプールに赤ん坊がもぐっているといった、何かシリアスというか意味深い印象を与えてくるのですが、内容はハチャメチャです。
といっても、ストーリー自体は当たり前ですけどしっかりしていますので、あっという間に読了できます。
看護師が患者に注射する描写があるんですが、そのときの伊良部の描写が大好きです。
「針が刺さると伊良部が顔を近づけ、鼻の穴をひくつかせていた」
「すぐ横に気配を感じる。振り向いたら、伊良部が鼻の穴を広げ、興奮した様子で針の刺さった腕を見ていた」
言っときますがホラーではないです。
伊良部一郎のおそるべきところは、最後はみんなに愛されるところですかね。
ほっこりしますよ。
最高の一冊です。そして続編もあります。
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